健康食人 vol.56 -貧血-

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貧血

貧血とは、赤血球数あるいは赤血球中のヘモグロビンが基準値よりも減少した状態のことをいいます。女性に多くみられる疾患で、日本人女性の約1割が該当するとされています。
赤血球は全身の細胞に酸素を運ぶ働きをしているので、赤血球が不足することで体内の細胞が酸欠状態に陥ります。細胞が酸欠状態になると顔色が悪くなり、頭痛・耳鳴り・めまい・動悸・息切れ・倦怠感など様々な症状が起こります。

貧血の種類

・鉄欠乏性貧血
貧血の中で最もよく見られるのが鉄欠乏性貧血で、ヘモグロビンの合成に必要な鉄分が不足することで起こる貧血です。慢性的な出血等が主な原因となりますが、成長期や月経、妊娠中なども原因とされます。
・再生不良性貧血
造血を行っている骨髄に何らかの障害が発生して、赤血球が十分に作られなくなり起こる貧血です。白血球や血小板も減少するため、細菌の感染や出血が起こりやすくなります。原因が特定できないケースが大半であり難病として認定されています。
・溶血性貧血
何らかの原因で赤血球が壊れやすくなることで起こります。一般症状のほか、黄疸や脾臓の腫れといった症状が起こります。この黄疸は、破壊された赤血球の色素の沈着によって起こるもので、肝臓とは関係ありません。その他、尿の色が濃くなることがあります。
・巨赤芽球性(悪性貧血)
ビタミンB12や葉酸の欠乏によって起こります。赤血球が作られるとき、栄養素不足のため細胞分裂がうまくいかずに巨大化し、赤血球になる前に壊れてしまいます。一般症状のほか、舌の荒れ、手足のしびれ、軽度の黄疸、神経系の異常などが現れます。
食事のポイント
出血性貧血、腎性貧血、続発性貧血 等

応急処置

鉄にはヘム鉄非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄は卵・乳製品以外の動物性食品(レバー・カツオ・マグロ・イワシ・牛もも肉等)に多く含まれ、吸収されやすいのが特徴です。
非ヘム鉄は植物性食品(ほうれん草・小松菜・ヒジキ等)や卵・大豆製品などに多く含まれますが、吸収されにくいのが特徴です。
吸収されにくい非ヘム鉄は、ビタミンC(ピーマン・ブロッコリー・じゃがいも・イチゴ)や動物性たんぱく質と一緒に摂ることで鉄吸収をサポートしてくれます(ほうれん草の卵とじ・ヒジキと鶏肉の煮物など)。また、コーヒー・紅茶・緑茶に多く含まれるタンニン酸は鉄の吸収を阻害するので、大量摂取は控えるようにしましょう。